2024年版【GCP資格の勉強 PDE編】ETL/ELTの概要と特徴とは?について解説します。
(★注意:GCP資格 Professional Data Engineer(PDE)試験の公式テキスト・問題集などを元に独自にまとめたものです)
ETL(Extract, Transform, Load)とELT(Extract, Load, Transform)は、データウェアハウスへのデータ統合において重要なプロセスです。ETLとELTは、データの抽出、変換、ロードの手順を異なる方法で実行します。Google Cloud Platform(GCP)のBigQueryは、特にELTアプローチを推奨しています。
ETL/ELTの概要と特徴
ETL(Extract, Transform, Load):
- Extract(抽出): まず、データをさまざまなソース(例えば、データベース、ファイルなど)から取得します。
- Transform(変換): 取得したデータを必要な形式に変換や整理を行います。例えば、不要なデータを削除したり、異なるソースからのデータを組み合わせたりします。
- Load(ロード): 変換後のデータをデータウェアハウスなどの分析のためのデータストレージに保存します。
ELT(Extract, Load, Transform):
- Extract(抽出): ETLと同様に、まずはデータをさまざまなソースから取得します。
- Load(ロード): しかし、ELTでは、データを変換する前に、先にデータウェアハウスに保存します。
- Transform(変換): 最後に、データウェアハウス内でデータを必要な形式に変換します。
ETLとELTの主な違いは、データ変換のタイミングと場所です。ETLでは、データをデータウェアハウスに保存する前に変換処理を行います。
ELTでは、データを先にデータウェアハウスに保存し、その後で変換処理を行います。ELTは、大量のデータをより迅速に処理できる場合があります。
ETL(Extract, Transform, Load)
- 定義: データ抽出(Extract)、データ変換(Transform)、データ書き込み(Load)の順に行われるプロセス。
- プロセス:
- Extract: 異なるソースからデータを抽出。
Transform: データを所望の形式に変換またはクレンジング。
Load: 変換されたデータをデータウェアハウスにロード。
- Extract: 異なるソースからデータを抽出。
ELT(Extract, Load, Transform)
- 推奨: BigQueryではELTアプローチが推奨されています。
- プロセス:
- Extract: 異なるソースからデータを抽出。
- Load: 抽出したデータをまずBigQueryにロード。
- Transform: BigQuery内でデータを変換。
BigQueryにおけるELTの利点
- スケーラビリティ: BigQueryはスケーラブルなデータウェアハウスであり、大規模なデータ変換が可能です。
- 簡易性: SQLの使用によりデータ変換プロセスが簡単になります。
- オーバーヘッドの削減: DataprocやDataflowと異なり、BigQueryでは変換プロセスにおけるオーバーヘッドが少ない。
Google CloudにおけるETLサービス
- Dataprep: クラウド上でデータの準備と変換を行うサービス。
- Dataproc: HadoopとSparkのエコシステムを利用したデータ処理サービス。
- Data Fusion: ビジュアルなインターフェースを提供する統合データパイプラインサービス。
- BigQuery: 分析用に最適化されたスケーラブルなデータウェアハウス。
【練習問題】ETL/ELTの概要と特徴
練習問題 1
問題: BigQueryでのデータ分析プロジェクトを行う際、データソースから直接データをロードし、その後で変換処理を行う方法は何と呼ばれますか?
- A. ETL
- B. ELT
- C. SQL Load
- D. Dataflow
解答: B. ELT
解説: ELTプロセスでは、データを最初にデータウェアハウス(この場合はBigQuery)にロードし、その後で変換処理を行います。ELTのアプローチは、BigQueryの強力なクエリ処理能力を利用して、データを効率的に処理できます。
練習問題 2
問題: ETLプロセスにおいて、データをソースから取り出した後、次に行うべきステップは何ですか?
- A. ロード
- B. トランスフォーム
- C. エクスポート
- D. 分析
解答: B. トランスフォーム
解説: ETLプロセスでは、データをソースから抽出した後、次に変換(トランスフォーム)処理を行います。トランスフォームのステップでは、データを必要な形式に整形し、不要なデータを除去するなどの処理を行います。
練習問題 3
問題: GCPのBigQueryでELTプロセスを実行する際、データ変換に主に使われる言語は何ですか?
- A. Python
- B. Java
- C. SQL
- D. JavaScript
解答: C. SQL
解説: BigQueryでのELTプロセスでは、データ変換にSQL(Structured Query Language)が主に使用されます。BigQueryの強力なクエリエンジンを利用して、データを効率的に変換および分析できます。
まとめ
BigQueryでのELTアプローチは、データ処理の柔軟性を提供し、SQLの知識を持つユーザーにとって簡単にアクセスできる方法を提供します。
BigQueryのELTは、データの統合と分析の効率を大幅に向上させます。
また、GCPの他のサービスと組み合わせることで、より包括的なデータ処理と分析のソリューションを構築できます。
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