2024年版【GCP資格の勉強 PDE編】BigQueryのパーティションとクラスタリングとは?について解説します。
(★注意:GCP資格 Professional Data Engineer(PDE)試験の公式テキスト・問題集などを元に独自にまとめたものです)
BigQueryのパーティションとクラスタリングは、データの効率的な管理とクエリ処理の高速化にとても重要な機能です。以下にその主な特徴をまとめます。
パーティション分割(Partitioning)
- 目的: 特定の列の値を基準にしてテーブルを内部的に複数のパートに分割し、クエリがスキャンするデータの範囲を狭める。
- 対象カラム: 通常は1つのカラムを指定。
- 対象データ型: TIMESTAMP型、DATE型、DATETIME型が一般的。また、レンジパーティションも可能。
- DML実行時の反映: DML実行後、対象データが所属するパーティションが変更され、すぐに反映される。
- スキャン見積り: ドライランやBigQueryウェブUIを通じて、パーティション内のデータ量が正確に表示される。
- 分割数の制限: あり。パーティション分割によりテーブルのメタデータが増えるため、制限が設けられている。
- ユースケース: パーティションごとにデータの有効期限を設定し、スキャン量を厳密に限定する場合に適している。
クラスタリング(Clustering)
- 目的: 特定の列に基づいてデータをソートし、内部的に近い位置に配置することで、クエリの高速化を図る。
- 対象カラム: 複数のカラムを指定可能。
- 対象データ型: 型の制限はなく、さまざまなデータ型でクラスタリングが可能。
- DML実行時の反映: 再クラスタリングが行われるまで一時的にソートが発散する可能性がある。
- スキャン見積り: テーブル単位・パーティション単位のデータ量が表示されるが、実際のスキャン量は見積りより小さくなる可能性がある。
- 分割数の制限: なし。
- ユースケース: 複数カラムを対象としたフィルタリングを使用するクエリや、データを集計するクエリに適している。
【練習問題】BigQueryのパーティションとクラスタリング
質問 1: BigQueryでパーティション分割を使用する主な目的は何ですか?
A) クエリの実行速度を一律に向上させる。
B) データの保存量を減らす。
C) 特定の列の値を基準にテーブルを分割し、クエリがスキャンするデータ範囲を狭める。
D) クエリのコストを削減する。
正解: C) 特定の列の値を基準にテーブルを分割し、クエリがスキャンするデータ範囲を狭める。
質問 2: BigQueryにおいてクラスタリングを行う際、どのようなタイプのクエリに対して特に有効ですか?
A) 任意の単純なクエリ。
B) 複数のカラムにわたるフィルタリングを使用するクエリ。
C) 大規模なデータセットに対するフルスキャンクエリ。
D) 一つのカラムに対する単純な検索クエリ。
正解: B) 複数のカラムにわたるフィルタリングを使用するクエリ。
質問 3: BigQueryのパーティション分割とクラスタリングを組み合わせた場合、どのような利点がありますか?
A) クエリの実行時間が一律に短縮される。
B) データの保存容量が自動的に拡張される。
C) クエリのスキャン範囲が限定され、さらにデータの物理的な並べ替えによりパフォーマンスが向上する。
D) すべてのクエリのコストが自動的に削減される。
正解: C) クエリのスキャン範囲が限定され、さらにデータの物理的な並べ替えによりパフォーマンスが向上する。
これらの問題は、BigQueryのパーティションとクラスタリングに関する基本的な理解を確認するためのもので、GCP資格 Professional Data Engineer(PDE)試験のスタイルに沿った形式で作成されています。
まとめ
BigQueryのパーティションとクラスタリングの機能を適切に使用することで、BigQueryのパフォーマンスを最適化し、クエリの実行時間を短縮し、コストを削減できます。特に、データの量が多く、特定の列でのフィルタリングが頻繁に行われる場合に、パーティションとクラスタリングはとても有効です。
また、BigQueryのパーティションとクラスタリングの設定は、ビジネス要件やクエリのパターンに応じて柔軟に調整することが重要です。
最新のベストプラクティスについては、Google Cloudの公式ドキュメントを参照することをお勧めします。
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